講演会(2017.10.14)のご報告/第97回『ストレス対処力と精神的健康』

投稿日:2017年12月30日 更新日:

日時 2017-10-14
場所 大阪府済生会中津病院 南棟 2階講堂
テーマ 『ストレス対処力と精神的健康』
講師 鈴木久美  大阪医科大学看護学部教授 

第97回大阪QOLの会 講演会の報告と感想

10 月 14 日、小雨のぱらつく中、 多くの方にご参加いただきました。
鈴木久美先生(大阪医科大学看護学部)によるご講演で
テーマ「ストレス対処力と精神的健康ー困難を乗り越える力ー」。

とかく悪いイメージのストレスですが、 意外なことに適度なストレスは
人間の生活、成長に欠かせないものだそうです。
ですが、がんの告知、再発・転移など非常に強いストレスを
受けた場合はどうすればいいのでしょうか。

そこで、ストレス対処力( SOC=Sence of Coherence  )
について教えていただきました。
このストレス対処力とは、
・わかる感(把握可能感「自分の置かれている状況を理解」)
・できる感(処理可能感「なんとかなる」)
・やるぞ感(有意味感「これは人生に意味あることだ」)
この3つの感覚から成り、 この感覚を高めると人生に辛い大変なことが
起こっても乗り越えることができるという考え方だそうです。

では、自分の対処力はどれくらいか?
「 SOC スケール」というチェックシートで確認できます。
質問に答え、点数を加算し、合計点をみる方式です。
(こういうテスト、ちょっと周りの人と盛り上がりますよね)

また、がん患者さんの場合、 SOC は「健康状態」「精神状態」に
良い影響を与え、 SOC が高いと「 QOL 」も高まるようです。

それならば3つの感覚を今からでもアップしたいところです。
その方法についても丁寧にご説明していただきました。
これらは普段心がけるだけでも、物ごとの考え方、見方を変え、
前向きになる助けになりそうです。
(気にとまったことを一部あげると
「自分だけではわからない、どうしようもできないことに対しては
一旦、その問題から離れ、できる事をする。」
「相談事をしたいとき、心を開いて良い相手かの見極め方。」
「人にも頼る、上手に助けを求めるポイント。」
「考え方は幾つになっても変えることができる」などなど。)

ちなみに前述の SOC スケール、私は 60 点でした。
(日本人の平均は 54 ~ 55 点 /91 点満点)
乳がんに罹患する以前だとも~っと低い点が出たと思います。
がんになって、自分は多くの人々に支えられて生きているのだと
実感、感謝するなど、あらためて気づくこともあり、
考え方が少し変わったのだと思います。

最後に(あの)ピーコさんのがん体験エピソードも紹介され、
「がんになったからこそ、豊かにできる人生もある」と
先生からもエールを送っていただいたようでした。

一番後ろの席から皆さんの後ろ姿を見つつ、
一緒にお話が聞けてよかったと思いました。

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