講演会(2017.2.4)のご報告/第94回『乳がんと免疫』

投稿日:2017年12月30日 更新日:

日時 2017-02-04
場所 大阪府済生会中津病院 南棟 2階講堂
テーマ 『乳がんと免疫』
講師

第94回大阪QOLの会 講演会の報告と感想

当日は比較的暖かな冬の一日となり、
多くの方が足を運んでくださいました。
今回はテーマ「癌免疫の最近の知見 ストレスとの関係」、
古谷義彦先生による講演です。
まずは体内には免疫系の細胞があり
その種類、異物排除などの働きとしくみ、
また、この免疫細胞の働きを阻害する物質についてなど
新しい情報を含め詳しく熱心にご説明していただきました。
(余談ですが、自分にとって高度な内容となるか所は
後で読み返すのに当日配布の資料が役立ちます。)
中でも興味深かったのは本講演の要でもある
「乳がんとストレスと免疫」についてのお話です。
体内にはストレス誘導遺伝子・ATF3遺伝子があり
私たちに持続的にストレスがかかると(=キラーストレスと言われる)
このATF3遺伝子のスイッチが入る。すると免疫細胞は減少したり、
がん細胞を攻撃する働きを止めたりするらしい。
乳がんとこの遺伝子の関係を調べたところ(Dr.Hai<米国>による)、
ATF3遺伝子の発現率が低い人の方が予後が良いという
結果が出たということです。
このATF3遺伝子のスイッチは一時的に入ってもまた切れます。
ではスイッチを切る方法は?
原因となる持続的ストレスをなくすこと。
具体的には例えば、体幹ストレッチ、ヨガ、太極拳、腹式呼吸。
気分転換のために瞑想、パズル、おしゃべりなどが有効だそうです。
古谷先生ならではのおすすめは「難しい本」!
(眠くなりますものね・・・z z z)
普段ちょっと気をつけて、自分に合うことからやっていきたいですね。

身体と心を整えることは、がんに限らす、
健やかに過ごすためのカギなんだな・・・と感じました。

患者ボランティア uenaka

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