日時 | 2019-02-02 |
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場所 | 大阪府済生会中津病院 西館12階 視聴覚教室 |
テーマ | 『乳癌と遺伝子検査』 |
講師 | 箕畑順也(医師) 淀川キリスト教病院 乳腺外科部長 |
第104回大阪QOLの会 講演会の報告と感想
立春の晴れの日ですが、インフルエンザが猛威!会場が変更になりハラハラましたが、たくさんのご参加をいただきました。 気になる『乳がんと遺伝子検査』(淀川キリスト教病院)箕畑先生による講演は、ズバリ「乳がんと診断されたから、がん家系?子供に遺伝しませんか?」という疑問や遺伝にまつわる用語の理解と情報の整理をするものでした。 「がん」とは遺伝子の損傷によって細胞の正常なサイクルから逸脱して増殖し、臓器の機能に不全を引き起こす病気…ときくと「遺伝子の病気だから遺伝するのね」と思ってしまいそうになりますが、変異には「体細胞変異」という後天的に身体の一部の細胞に生じた変異と「生殖細胞変異」という先天的な変異があることを分かり易く説明していただきました。 アンジェリーナ・ジョリーさんで知られたHBOC(遺伝性乳癌・卵巣癌症候群)のリスクと必要な医療、コンパニオン診断や遺伝子治療にまつわるお話を交え、講演の終わりには質疑応答でしっかりと学びの場が得られました。 パネル診断やゲノム医療など未来の医療が身近になるとを予感しつつ、倫理性を考え医療が進みゆくことを実感し、未来は乳がんのタイプは何?血液型は何?みたいな感じで遺伝子タイプを話す日が来るかも…と思いました。
患者ボランティア abe
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