日時 | 2024-10-19 |
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場所 | 大阪府済生会中津病院 西棟1階会議室 |
テーマ | 『乳がん診療に,保険ではここまで認められています』脇田和幸先生(茶屋町ブレストクリニック院長)』 |
講師 | 脇田和幸(医師) 茶屋町ブレストクリニック 院長 |
第129回大阪QOLの会 講演会の報告と感想
今回は雨の中でしたが、初めての参加の方も多く迎えての患者会でした。
まずは保険診療と自由診療、先進医療の自己負担について説明をいただきました。
この中で印象的だったのは、2024年6月から「乳房トモシンセンス」3Dマンモグラフィといわれる検査も保険適用されるということでした。医療技術も進歩していると実感しました。
保険適用とガイドラインで推奨される治療方が全て合致するものではないこと人間ドックで行われている造影剤不要MRIなどの検査についても理解を深めることができました。
また、乳がんの型やサブタイプ分けや乳がんの治療の選択の説明を実例を挙げて説明があり、「術後回復強化プログラム」という、手術が決まったら歯科受診を組み合わせられることや、 「ラジオ波療法」が追加され、その基準の概要や背景のお話をききました。
リンパ節転移陽性患者さんでのオンコタイプDX検査も保険集積されて術後薬物療法をどうするか?数値で知ることができる。わたしが受けた乳房再建の保険適用範囲も拡大されたことなど、従前と比較すると大きく変わったことを知ることができました。
HBOC遺伝子の検査や再発転移治療についても最近のお話をきくことができました。
たくさんある薬物・治療の中で最も選ばれ優れたGolden Standard が、「標準療法」と呼ばれている。そのことは参加した皆さまの心に残ったのでは?と思います。
患者世話人 abe |