日時 | 2015-10-10 |
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場所 | 大阪府済生会中津病院 南棟 2階講堂 |
第87回大阪QOLの会 講演会の報告と感想
テーマ 1 | 『講演会(2015.10.10)のご報告/第87回『人生備えあれば憂いなし~2025年問題から考える』』 |
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講師 | 鈴木久美 大阪医科大学看護学部教授 |
さわやかな秋晴れの続く 10 月の 3 連休の初日、 運動会や小旅行などお出かけの方も多いかと心配しましたが、 盛況な患者会となりました。
10 月はピンクリボン月間で乳がん検診を推進する運動と TV で活躍されているタレントさんが「乳がん」との公表が重なり、 乳腺外科は普段に増して大変ご多忙とのお話でした。
さて、今回のテーマ【 2025 年問題】とは?
まずは講師:鈴木久美先生(大阪医科大学看護学部)から 統計的な講演です。
10 年後「第一次ベビーブーム世代」が後期高齢者 (75 歳以上 ) となり、 高齢者が人口のおよそ 25 %となるということ。
そして高齢者の世帯およそ 7 割が ひとり暮らし・高齢夫婦のみに達するということ。
現在『「がん」の死亡場所』の 8 割が病院だが、 「病院で死ぬ」ということが難しくなる。
いつか介護が必要になり、死に場所を考えておく。
どのように生きたいか? 漠然と「死ぬまで元気で生活していたい」という楽観ではいけない。
介護が必要となった時の本人と家族の希望に乖離が無いように 今から考え行動しなければ!
主な死因で「がん」は 1 位『 3 人に 1 人は「がん」で亡くなる』
余命が限られた場合の過ごし方 終末期の在宅医療が受けられるのか?
(患者ボランティア: abe ) |
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テーマ 2 | 『講演会(2015.10.10)のご報告/第87回『人生備えあれば憂いなし~2025年問題から考える』』 |
講師 | |
「親の介護」「自分の老後」 介護度の説明、利用できるサービス制度や施設、費用について… 要介護 ( 要支援 ) 認定まで申請から 1 ヶ月かかることや 費用の算定方法など、知るべき情報が多くありました。 楽観ばかりではいけない現実の問題として、 何が大切で、どうしたいか? 今、大切に思っていることや考え方が変化しても その都度、主治医や家族と話し合い理解しあえるように 心がけたいと思いました。 質疑応答では治療や生活に関する様々な質問に 先生方の軽快な回答が繰り広げられました。 また、ここ最近の乳がん検診について、体格や個人差により、 検診で行うマンモグラフィーで検出できないタイプや 日本で多用されるエコー ( 超音波 ) 検査でも 画像描出が難しいケースが稀にあるということ 欧米ではエコー ( 超音波 ) 検査が乳がん検診に 有用とされていないということ これは日本発の飲む抗がん剤「 TS-1] が 胃がんなど消化器がん、乳がん、肺がん、 次々に有効性が確認されているが、 欧米では継続して服用することが難しいとされていることなど 豊富な話題を聞く機会も患者会に参加してからこそだと思います。 (患者ボランティア: abe ) |