日時 | 2009-08-08 |
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場所 |
第6回なにわ乳がんを考える会 の報告と感想
教育講演 | 『がん発生機構の新しい知見に基づく治療戦略の変化』 |
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教育講演 講師 | 慶應義塾大学大学院医学研究科生理系専攻先端医科学 佐谷 秀行 教授 |
教育講演 | 『家族内乳がんとその対策』 |
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特別講演 講師 | リボン・ロゼ田中完児乳腺クリニック 田中 完児 院長 |
今回はやや基礎的な講演でした.ハンドアウトだけ見てもチンプンカンプンでしょうが,おそらく講演会に実際に参加された人はがんの本質がわかった(ような気分になった)ことでしょう。わかりやすく最先端の研究を講義していただきました。なんでもかんでも爆弾を投げるのではなく,親分(幹細胞)の居場所を狙うとかタイプ別の攻略法とか,テーラーメイド治療へ進みつつある方向性を示してもらいました。
遺伝とか家族性についても整理できたのではないかと思います。家族や親戚で,何人も乳がんになっていたり,かなり若い発症であったり,両側などの要因がある場合は,やはり気をつけて通常より早めに検診に心がけるべきでしょう。ところで家庭内で,あまり乳がんになったことにこだわったり”すまない”と思いすぎるのもどうかというメッセージもありました。
講演会の後,”やはり大阪のおばちゃんのパワーはすごい。医学生に講義する方がよっぽど気楽だった”と,おほめの?言葉をいただきました。
文責:脇田 2009/8/10