テーマ『乳腺外科医が学んだ乳がんの統合医療』
定例会 | 第128回 大阪QOLの会 |
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日時 | 2024-06-01 |
場所 | 大阪府済生会中津病院 西棟1階会議室 |
参加費 | 500円 (年会費などはございません。) |
14:00~15:00 | 患者会 |
大阪QOLの会の世話人がなかに入り、皆様といっしょに不安や悩みを相談したり話し合うひとときを持ちましよう。 ご家族の方もいっしょに参加できます。また、ご家族のみの参加もOKです。 乳がん治療やがん医療に携わる医療世話人看護師がグループの中に入ります。 患者世話人とともに普段の生活や治療の不安など医師には尋ねにくい問題などを相談することができます。 |
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15:00~16:00 | 講演会 |
乳腺統合医療Integrative Medicineは、皆さんが受けている通常医療=現代西洋医療に、補完・代替療法や伝統医学等を組み合わせて行う医療です。我々日本の医師は、現代西洋医学の教育を受け、それを用いて診療を行ってきました。しかし、西洋医学は万能ではなく、病める人の身体的精神的多様性に対峙するにはまだ未完成な部分が多いと言えます。このように未完成な西洋医学を補い、代替する医療は、補完代替医療Complementary and Alternative Medicine(CAM)として、安全性と有効性について質の高いエビデンスが得られているものから怪しげな民間療法も含めた玉石混交の治療とされてきました。補完代替医療はあくまでも西洋医学側からの呼称であり、世界各地で独自の治療法、制度があり、民族、環境に大きく左右される疾病概念や治療体系は「医療人類学」に触れる部分であり、これはまたいつか、吉村先生に解説してもらいましょう。 私が「補完代替医療」に関心をもったのは今から20年以上前ですが、そのあまりに広大な範囲と深遠な内容にただ呆然とするのみで、患者さんの質問や補完代替医療を行なっている患者さんに接するたびに、できるだけ調べては、その治療に対する自身の意見を持つように心がけてきました。最近、乳がんと腸内細菌叢についての話題に接することがあり、これまで、食糧品やサプリメント摂取を考えたときに、その成分の効果のみを考えるのではなく、腸内細菌叢への影響も大いに考える必要があることがわかりました。これまで西洋医療に比べ、基礎研究が少なく効果が数値で表しにくい点から、どうしても実態が掴み難かった補完代替医療ですが、今回、「統合医療」という概念を用いた「統合腫瘍学」という新たなジャンルも出てきていることから、最近の「統合医療」について調べてみました。雑多な話になるかもしれませんが、気楽にお聴きください。 甲南医療センター 乳腺外科 高尾 信太郎 |
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<テーマ> | 『乳腺外科医が学んだ乳がんの統合医療』 |
<講師> | 高尾信太郎(医師) 甲南医療センター 副院長 兼 乳腺外科 部長 |
16:00~ | 質問コーナー |
参加者からの質問に直接答えます。会場入り口に質問用紙も用意しています。 |
済生会中津病院 西棟1階会議室で開催します。
乳がん患者さんのための講演です。
入場は「乳がん患者さんとそのご家族(同伴の友人は可)」に限らせていただきます。
男性おひとりでの参加もご遠慮ください。
患者様・ご家族以外の方は入場をお断りする場合があります。
★マスクの着用をお願いします。
★済生会中津病院院内では電話対応をしておりませんので、なにとぞご了解ください。