日時 | 2024-04-06 |
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場所 | 淀川キリスト教病院 3階会議室 |
テーマ | 『乳がんと向き合う~東洋医学的視点から~』 |
講師 | 吉田 也恵先生 淀川キリスト教病院 腫瘍内科医長 |
第127回大阪QOLの会 講演会の報告と感想
4月6日土曜日 お天気も良く、桜もまだまだきれいに咲いている中、 大阪QOLの会、4年ぶりの対面での開催の日を迎えることができました。 久しぶりの会場開催、準備から色々心配ごともありましたが、 多くの方にご協力、ご参加いただき、おかげさまで患者会も以前の雰囲気が戻ったようです。
講演は淀川キリスト教病院・腫瘍内科の吉田也恵先生による 「乳がんと向きあう~東洋医学的視点から~」でした。
東洋医学において病と向き合うとは? 体のバランスの崩れを診ることで不調の原因を探すようで、 なので、問診のほか、舌、脈、腹(体にたまる水)を診たりと、診察がとても重要です。 その後「陰と陽」「五行」「気血水」などの理論をもとに診断と、 かなりの経験が必要なように感じました。 中でも印象に残ったのは、気(エネルギー)、血、水の巡りについての考え方です。
がん治療においては、西洋医学の標準治療が中心で、 東洋医学では主に副作用の軽減や体質改善などで、治療をサポートしています。 乳がんの素因や、身体がどのような状態になりやすいかを踏まえて、 診察が原則ですが、乳がん患者さんに処方する漢方薬の例もあげていただいたり、 講演後、皆さんからの質問も治療中の副作用に関連するものが多く、その都度丁寧にお答えいただきました。
そのほか食事療法、「冷え」への対策、二十四節気と養生についてや、 がん患者さん(体調が落ち着いている)へおすすめの温泉(緩和性)など、 温泉療法医でもある吉田先生ならではの話題も。 普段でも参考にできそうな内容も多く、私は、万病の元「冷え」対策の一つとして紹介された、 負担なく体温を上げる入浴方法「41℃、最長10分までの半身浴」を早速試し、 個人的には体が楽でゆったり入浴でき、とても気に入っています。
この講演を通して、自分も自然の一部だと改めて認識し、 心穏やかに、巡りの良い生活を心がけていきたいと思うことができました。
患者世話人 Uenaka |