日時 | 2021-06-05 |
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場所 | オンライン |
参加人数 | 8人 |
第112回大阪QOLの会 患者会の報告と感想
6月の講演は 藤本恭子先生(緩和ケア認定看護師)による 『早期からの緩和ケア ーあなたらしく過ごすためにー』でした。
「緩和ケア」と聞くとまず終末期医療のことだけをイメージしがちですが、 実際、今の「緩和ケア」はどうなのかを丁寧に教えてくださいました。
現在の緩和ケアは 患者さんに起こる身体的な苦痛だけでなく、 社会的、精神的、人生観など、様々な心の苦痛もやわらげるのが目的で、 なので、がんと診断された時からケアを受けることができるのです。
例えば、「治療中も仕事を続けたいが、どうすればいいだろう..。」 というような悩みに対するサポートもケアの一つだと聞くと、 患者さんのQOLを高める役割も大きいと思い、 早期にケアすると効果も高いというのも、うなずけました。
特に関心を持ったのは、がん診療拠点病院の「緩和ケアチーム」のこと。 医師、看護師に加え薬剤師、ソーシャルワーカーなど様々な 専門スタッフで構成されているということです。
自分の状態を幅広く「わかってもらえる」、それは私たち患者にとっては大変ありがたく、 治療への安心感や「自分らしく過ごす」に近づけるのかな、と思います。
講演も終わりに近づき、 困難を自分一人で引き受けことは難しいもので、 そういう時は他人の力を借りてほしい…。 藤本先生の「患者さんの力になりたい」という思いを、 一人の患者として改めて心づよく感じました。
⭐︎「話すこと」もストレスを和らげるために重要だそうです。 患者会もぜひお役立てください!
次回もZOOM開催なので、ご自宅などからゆったりとご参加ください。
患者世話人 uenaka |