日時 | 2023-02-04 |
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場所 | オンライン |
参加人数 | 9人 |
第121回大阪QOLの会 患者会の報告と感想
zoom開催での患者会では「乳がん患者会」 今回の遺伝子にかかわる話題に留まらず、ホルモン療法や再建、 乳がんに対する考え方などについても語り合える場となりました。 ミニ講演会では「変わりゆく遺伝性乳がん診療」の講演を 淀川キリスト教病院 乳腺外科部長 河合 由紀先生にいただきました。 遺伝子変異(バリアント)、遺伝子多型という用語を使い、 遺伝子異常という言葉は使わない。 日本人の乳がんになる9人に1人であり、 遺伝性乳がん・卵巣がん(HBOC)の中でもBRCA1/ 女性の場合は18歳から乳がん、 共通して膵がんや皮膚のメラノーマについても意識することを推奨 現在は保険が使えるようになった検査費用は、 (概ね25万円の3割7-8万 血縁者検査の場合は5万円程度(自費)) 遺伝子検査によって、PARP阻害剤(リムパーザ) 大きく変化しており、また条件をクリアすれば 予防切除についても保険が適用されるとのこと。 BRCAに変異があっても乳がんの予後は悪くないことや、 HBOC以外の遺伝性乳がんがあるとのこと。 また「診察室でよくきかれる質問」についても紹介があり、 乳がんの家族がいる「家族性乳がん」 乳がん家系か「遺伝性乳がん」は検査をしないとわからない。 HBOCと診断されても男女とも50%の確率で遺伝するので 男性の場合は前立腺がんの検査(PSA) HBOC診断を受けてからの子供や親族の検査は 自費でも「血縁者検査」 条件が合えば今からでも遺伝子検査を受けられること。。。 私の母も乳がんで、私は41歳で初発、 次に何かあれば進んだ遺伝子検査を受けられるのかと思いました。 終わりに遺伝性乳がん卵巣がん症候群の参考には JOHBOC(https://johboc.jp/)などがあり、 HBOCと診断されても自分にどのような選択肢があるかを知り、 遺伝カウンセリングで一人ひとりがじっくり相談することの 大切さも学びました。 質問コーナーではご参加の方から不安や疑問にお答えいただき、 とても学び多き時間を過ごすことができました。 患者世話人 Abe |