日時 | 2020-02-01 |
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場所 | 大阪府済生会中津病院 南棟 2階講堂 |
テーマ | 『そこが知りたい!令和2年 乳がん最新情報』 |
講師 | 高尾信太郎(医師)兵庫県立がんセンター 乳腺外科 部長 |
第108回大阪QOLの会 講演会の報告と感想
昨年10月に台風のため中止になった講演会を今回やっと聞くことができました。 前半は乳がん診療の歴史が検診・診断・手術・治療の分野ごとに紹介されました。なんとなく知ってはいたものの、その大きな変化に驚きました。
後半は昨年12月の海外の学会での話題も織り交ぜて「令和二年乳がん最新情報」が紹介されました。治療方法やたくさんの薬剤の組み合わせのお話が歯切れよく説明されました。 その中では、これまで点滴で受けていた抗がん剤に経口薬のタイプが出てきたことを知り、両者に副作用の違いはあるのかが少し気になりました。 またそのパクリタキセルの副作用「しびれ」を体験できたというお話もありました。 微弱電流が通ったハンドルがあり、それを握るとピリピリというあの独特のしびれを感じることができるそうです。私も婦人科がんの治療を受けた時にこの薬剤を使用し副作用には困りましたが、ドクターにそれを伝えるのはとても難しかったことを思い出しました。
講演の最後におっしゃった 再発乳がんは「治癒できないが治療できる」 ということばが印象に残りました。
講演会に続く「質問コーナー」では、名古屋から来阪中の窪田智行先生も加わって高尾先生、脇田先生が参加者から寄せられた治療や診断の質問にていねいに答えてくださいました。一つの質問に対して先生方それぞれの考え方や意見があり、とても興味深かったです。
患者世話人 植田 |