日時 | 2016-10-08 |
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場所 | 大阪府済生会中津病院 南棟 2階講堂 |
テーマ | 『乳がんと再発』 |
講師 | |
第92回大阪QOLの会 講演会の報告と感想
雨予報でしたが予想外の過ごしやすい一日 3 連休の 1 日目でしたが、多くの方にご参加いただきました。
( ご報告と感想 )
転移・再発乳がんとは… ・初めの診断時に肺や肝臓などの遠隔転移がある乳がん ( = Stage4) ・乳がんの治療後に再発した乳がん 上記の 2 つであること
そして過去 20 年に渡る再発部位の分類や、 再発してからの予後についての解説が展開されました。
温存した部分や近くのリンパ節に限った局所再発の場合と、 肝臓・肺・脳などの遠隔に再発した場合の 治療方法と評価方法を解説していただきました。
治療効果の評価方法は固形がんの評価方法のガイドライン (RECIST ・ WHO) や 治療の推進グレード ( 日本乳癌学会 ) での用語の説明も交えられていました。
用語の説明: ・全生存期間= OS(Overall Survival) 生きている全ての期間 ( 評価するのに時間がかかるが ) 具合が悪くても生きている期間 ・無増悪生存期間= PFS(Progression Free Survival) 薬や治療が効いていて元気でいる期間 ・奏効率= RR(Response Rate) 薬や治療が効いている割合
治療の結果を評価する方法も細かく比較され、症状の改善も評価されています。
こうした用語を理解した上で、
それぞれの乳がんタイプ別の治療法や外科手術の適応についての解説と 作用機序の異なる治療薬の組み合わせなどを比較した 世界から収集される臨床試験の結果による、保険適応の有無や 最新の治療方法について紹介くださいました。
画像だけでなく血液で検査できる腫瘍マーカーの説明もあり、 今後、新たな検査方法も開発中であるとの期待あるお話もききました。
情報が満載の講演で、私が 5 年前に乳がんと診断を受けた時よりも 多くの新しい薬があり、心強くもなりました。
質疑応答では、多くの質問と回答が繰り広げられ、 「同じ医師でもその時代のトレンドにより指示を変えることがある」と 最新の医療情報を取り入れようという先生方のお話を聞き、 患者である私たちも、前を向いて日々学ぼうと思いました。
( 患者ボランティア: abe) |